お客さんが欲しいのは電熱器ではなく、ヘアアイロンを使って美しいヘアスタイルになった自分自身

イズミヤ昆陽店(兵庫県伊丹市)の店頭で、パナソニックの「ミニコテ」というヘアアイロンを、見るともなく見ていました。女性って面倒な生き方してるんだなあ、サラサラヘアーを保つために、努力してるんだなあ、などと、とりとめもないことを考えつつ、機能を見てみました。

まあ、電気的には、なんてことはない、ただの交流電熱器です。髪の毛に水分を含ませた状態で、内巻きにすればボブ。逆にすれば、外巻きにもできる。すーっと下に降ろせばストレートヘアーになる。ストレートヘアーにしたばかりの髪を、ツンツン引っ張るだけで、部分カールになる。これは実は、髪の毛の長い男性用商品も存在するのです。

お客さんが欲しいのは電熱器が欲しいわけじゃなく、ヘアアイロンを使った結果、美しいヘアスタイルに変身した自分自身であり、手に入れたいのは電熱器そのものではなく、ヘアアイロンを使って美しくなった自分自身なのだろうと、妙に腑に落ちました。

ここに技術者がおり、電熱器の部品があり、組み立てたら製品が出来た。じゃあ、何に転用しようか、ではなくて、そこに長い髪の毛を整えたいお客さんがいる。梅雨時は湿気膨張するし、まとまらない。では、それを解決するにはどんな技術が必要か。そこから逆算して、モノづくりを始めるのでしょう。商品企画とは、そのようなウォンツに応える行為なのでしょう。そして最終的なニーズは、サラサラに整った美しくなった自分自身であり、そこから得られる美人だという評価。究極の目的は、異性の目を気になる自分が、自信を持つことができることが、ゴールなのでしょう。

なんだか、そんな確信を得た感じがして、スッキリしました。ともすればエンジニアは、半導体があるので、何に転用できるのか。サーバーが動かせるから何に使おうかと考えがちです。でもそれは、なんか違うんじゃないんだろうか、それはあべこべじゃなかろうかと、ヘアアイロンを店頭で見て気づいたのです。インターネットの世界に置き換えれば、お客さんは、ドメインやサーバーOSの機能が欲しいわけではなく、そこから生み出される利便性であることはもちろん、インターネットってわくわくする。その「わくわくを提供すること」がネットウイングスの役割なんじゃないのかな、と思った瞬間、これまた腑に落ちたのです。

洋服を買うのも、スポーツジムに行くのも、ヨガ教室に行くのも、美容院に行くのも、かっこよくなった、強くなった、身体がしなやかになった、可愛くなった、それが目的で行くのでしょう。それと同じことが情報技術にも言えて、お客さんは、iPhone に入っている A10チップや蓄電池や移動無線局が欲しいのではなく、スマートに電話がどこでもできる。そこに電話のみならず、ただの無線機だけでは実現できない、アプリケーション次第で、写メやLINEまで手のひらサイズで、何でもできてしまう。そこに iPhone の価値があるのでしょう。

松下電器産業の初の商品「自転車用ダイナモ」も、お客さんは自転車に発電機が欲しくて買っているのではなく、夜道を明るく照らす豆電球を灯す、夜道を明るく照らすために「自転車用ダイナモ」を買ったのだと思うのです。そこで、ニーズとウォンツが満たされる。そういうことなんだろうと思って、ああ、今年はもう仕切り直しだな、と思った次第です。創業塾は、また来年出直して来ます!

ネットウイングス 設立準備室 田所憲雄 拝

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