文化放送 超A&G+さんが「午前中放送休止」にした理由をいろいろ推測した結果(NetwingsJ)

現在、文化放送さんのインターネットラジオ「超A&G+」さんが現在、春からこのように午前中放送休止になっています。なんででしょうね。

一つは、まあ、サラリーマン・ビジネスマン・現場でのお仕事。あらゆるお仕事の時間じゃないですか。なので、再放送しても、手間なだけで、誰も見てくんないから「じゃあ放送は、勤め人が帰ってくる時間帯からでいいんじゃないの?」という理由が考えられます。それに、スタッフさんも、夜働いて、朝昼にも働いていたら、そりゃー、健康も損ねますわな。だったらそんなものは止めてしまえ、という理由が考えられます。あくまでも推測ですよ? 憶測であまりモノを言うたらアカンのですが。

次に、文化放送さんの「放送波の多さ」です。それはどういうことか。つまり、文化放送さんは、リアルの地上基幹放送でも、AMとFMの2波を出しているわけですよ。同じ放送を同送しているとは言え、送信所を確保する必要がありますし、スタッフさんなしでは、放送波を適切に出せないんです。バックヤードの人たちの手間と労力と時間を考えると、やっぱり、サブカルチャー専門チャンネルは程々にしておこうか。その分、スタッフさんやバックヤードさんたちを、AM波、FM波に人材が確保出来ますよね。おそらくですが、ただでさえ2波持っているだけでも、その運営だけでも、おカネや手間がかかるのでしょうね。これもまた推測ですよあくまでも。

そして、最近のアニメラジオでよくあるのが、放送の現金化(マネタイズ)を考えると、確かにグッズだけでは、イベントだけでは、コストを吸収できんわな、ということです。最近、どんなラジオかは忘れましたが(ワールドダイスターラジオ?)例えば、BS11さんのラジオ放送を、文化放送さんのスタジオ機材とスタッフさんで作り、番組ごと請け負って仕事をし、それをパッケージとして他社に販売するほうが、実は儲かるんじゃなかろうか? という憶測です。これは、マーケティング的な見方をすると、放送番組を、パッケージ化して他社に販売したほうが、番組を提供する側も、番組を提供される側も、どちらも助かるからです。そのために、スタジオやスタッフさんに仕事をしてもらっているので、スタジオに空きがあまり無い、ということも一理ありますわな。

そして、一番大きい理由として考えられるのが、やはり、広告収入が減益する中で、経済が縮小していく現在、それでも演者さんにはギャランティーをお支払いしなきゃなんないですし、放送作家さんやプロデューサーさんも、タダで使う、というわけにも行かないです。放送波を出すということは、案外どの局でも(それに、コミュニティFM局でさえ)何千万円単位の制作費がかかるのでしょうね。なので、再放送(リピート放送)をしても、あまり儲けになりません。音楽番組が増えたのも、キャプションに曲名とアーティスト名を出して、音楽かけ流しにしたほうが、手間がかからないからだと推察いたします。

こんなわけでね、この不景気。みんな、慈善事業でお仕事をしている訳では決してありませんので、なにかの方法で稼がなきゃなんないです。音泉さん(タブリエさん)は、おまけパート(演者さんの残業パート)や、過去の聞き逃し放送サービスを提供し、リスナーにお楽しみを増やすことで、サブスクリプションをしています。しかも、音声ファイルが置いてあるだけなので、ユーザーさんは、いつ聴いても良いようになっています。そして、番組グッズを作る、スポンサーを募るだけでは足りないぶんは、イベンターでもあるので、イベント(実演)をすることでチケット収入が得られます。

また、他局になりますが、響ラジオステーションさん(ブシロードさん)は何をしているかというと、自分ところでも番組をオンデマンド配信すると共に、マネタイズしたいな、と思う番組はどうしているかというと、ニコニコ動画の会員制サイトに誘導することで、会費(サブスクリプション)収入が得られる、といった算段です。そして、再配信は、別途、YouTubeにアップロードすれば、あまりおカネをかけずに再配信ができますし、自前でコンテンツを蓄えておくコストも減らせる、という案配なんでしょうね。

このように、どこの放送局も厳しい環境下で、放送番組を、いかに収益につなげて行くか。ちなみに、文化放送さんの本業以外の収入としては、文化放送さんのノウハウを活かした、ラジオディレクター・放送作家養成コースを、A&Gアカデミーとして用意しているところです。「ノウハウをあげるから、おカネ払ってね!」という案配です。

長くなりましたが、なんとなく、門外漢が見ていて思うのは、放送を出すことの難しさ、大変さがあると思います。

みんな、日本中からおカネがないよ! サイバー攻撃したって「無い袖は振れぬ」ですよ。チャリンチャリン出来ない。

【追記】なーんだ、そういうことか、春の改編。つまり、地上波平日深夜に超A&G+のコンテンツを再配信することで、radikoのタイムフリー機能に載せちゃおうという作戦ですね!

ではでは(・∀・)ノ

パソコンのお医者さん ラジオ番組制作に関する一考察 ネットウイングス 代表 田所憲雄 拝

ネットウイングス

どうも(・∀・)ノ 兵庫県尼崎市のネットウイングスです。パソコンのお医者さんとして、「インターネットで愉しむ」と同時に「情報技術者同士の緩やかな連帯感の醸成」にもこだわっています。

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